遺言書にミスが・・・
先日日経で、興味深い記事が掲載されていました。
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO80740730Q4A211C1000000/
要約すると、遺言者の男性は、恋人に一部の財産を遺贈しようと思って遺言書を作成したのに、財産目録のうちの一つが、本来はB組合の預金なのにA銀行の預金として記載してしまったというものです。
訴訟提起すれば、「遺言者の合理的意思」というものが何であったかということが争点となるので、事案としてはシンプルのように見受けられます。つまり、単純ミスなので立証は容易だったのではないかと思いますが、女性からすれば、訴訟までやるなんて、タダ事ではない・・
弁護士にとっては訴訟提起など日常茶飯事なので、例えば遺留分でも当事者同士で折り合いがつかず、調停が不調となってしまう場合に、「じゃあ訴訟で解決するしかないですねー」なんて双方の弁護士同士で和やかに(!)話すなどということもよくありますが、やはり当事者からすれば、訴訟提起というのは非日常、天地がひっくり返るほどの精神的な負担感を感じられる方も多いのではないでしょうか。
そういった精神的負担にも配慮できるような仕事をしていきたいと思う今日この頃です。
鈴木芳乃